生理(月経)に伴って起こる腰痛
月経時に伴う腰痛、下腹部の不快感、下腹部痛が治療を必要とするほど強い場合をいいます。
けいれん性の下半身痛が背中や太ももへ広がり、痛みから精神面の症状を伴うこともあります。
月経が終了すると、これらの症状は軽減・消失していきます。
多いのは子宮や骨盤、内臓自体には痛みの原因となる問題がない場合で、思春期の少女に多くみられ、加齢と共に次第に症状が改善されていくと思われます。
鍼灸やカイロプラクティックなどの保存的治療(手術を伴わない治療)が有効です。
子宮や骨盤、内臓自体に痛みの原因となる問題がある場合もあります。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮後屈などが引き起こされて月経を困難とさせている場合です。
このような病気の場合は加齢と共に悪化する傾向にあります。
治療の必要がありますので、婦人科医の早期診断・早期治療をしなければなりません。
このように、生理に伴う腰痛には様々な要因が絡んできます。
1つでも症状があった場合、症状を放置していると、問題が改善されないばかりか悪化させてしまう場合もあります。
特に原因が子宮の病気であった場合は、早めに治療をしないと不妊症になるおそれもあります。
生理痛が年々ひどくなっていたり、不正な出血が多い場合は、婦人科や内科の診察・治療を早めに受けましょう。
妊娠と腰痛
妊娠経験のある女性であれば、ほとんどの方がこの妊婦時の腰痛を経験されているのではないかと思います。
妊婦の腰痛の原因を大きく二つ分類すると、体重、特に腹部の重量が増す事で腰部への負担が増大する事と、妊娠により骨盤の靭帯が緩む為、腰椎や骨盤の支持性が低下する事が挙げられます。
腹部の重量が増加すると自然と前傾姿勢になり、それを避けようと後方に背中を反らす格好になり、腰背筋群に多大なストレスを掛ける事となります。
しかし、腰痛は出産後1ヶ月以内に80~90%の症例が軽快するのも1つの特長です。
出産後も痛みが続く場合は、固定ベルトでほぼ満足のいく結果が得られているようです。
また、腰痛を産婦人科領域で考えると、やはり悪性腫瘍との関連が大変重要とされます。
例えば子宮癌が脊椎や骨盤に転移し腰痛が発生する事があるようですが、この場合は予後不良とされます。
その他、婦人科疾患で腰痛の原因になるものとして、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮支持組織の結合織炎、自立神経失調症に伴ういわゆる更年期不定愁訴などがあるようです。
子宮癌や卵巣癌の既往がある場合には早めに専門医に相談することをおすすめします。